兵庫県の斎藤元彦知事に法的な助言をしていた藤原正広弁護士。
2024年9月5日からの百条委員会の証人尋問に登場した藤原正広弁護士。
薄ら笑いを感じさせる口調と、告発職員処分を「適切だった」とする発言内容で、炎上しています。
藤原正広弁護士はどんな人物なのでしょうか。評判をまとめました。
百条委員会で薄ら笑い?藤原正広弁護士の発言が炎上
兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ問題を受けて行われている2024年9月5日からの百条委員会(兵庫県議会の調査特別委員会)。
以前より、斎藤元彦知事に法的な助言をしていた藤原正広弁護士(※パーテーションの中)が、証人尋問に登場しました。
証人尋問で藤原正広弁護士が語った内容は以下のような内容です。
- 亡くなった元局長を「公益通報者保護法で言う不利益取り扱いが禁止される通報には当たらない」としたのは妥当
- 「居酒屋の噂話」程度の話を信じて作成された文章で、公益通報者保護にあたらない
また、藤原正広弁護士は、時々薄ら笑いの混じる話し方をしており、「不真面目なのではないか」とXなどで批判されています。
百条委員会で藤原正広弁護士が話した内容(ほぼ全文)
9月5日の百条委員会で、藤原正広弁護士が語った内容を文字に起こしました。(重複しているところなどは省いています。)
※「w」は笑っているところです( ゚Д゚)
「特別弁護士」とは?
特別弁護士ですけど、案件ごとに契約するとうのが適切なのかどうかというのは、法律相談は受けるんですが、厳密にいうとその都度契約になりますけど、個別の案件の相談についてはちょっと位置づけが契約と言っていいのか。
(顧問契約は)案件ごと何時間相談しましたということですね。事件であれば1件いくらということです。
藤原正広弁護士は、兵庫県から月額で顧問料をもらっているわけではなく、案件ごとにもらっているようですね。どれほどの金額なのかは、明らかになっていません。
今回の文書問題の依頼はいつ?
(一連の文書問題を始めて依頼されたのは)たしか4月1日に初めて相談を受けた。
(どこから相談があった)人事課から
(相談内容)いろいろ相談を受けているものですからw その時の相談がどんな内容だったかというのはwはっきりとは覚えてないんです。具体的にもう処分をするとかいう前提ではなく、いろんなそのここの論点はどうなのかというよう、一般論であったというような印象ではw残っておりますが
なんだか、はっきりしない言い方ですね。今回の「内部調査」に関して、どこからが「契約」なのか?
内部調査の客観性について
元局長が「公益通報者にあたらない」と判断した件について
(4月17日に人事課から相談を受けたことについて)事前に通告があったので予定を確認したところ、17日に人事課が来られてることは間違いないwというのは確認できたんですが、ちょっとwその日の相談内容までは申し訳ないですが記憶にないところです。
(4月4日に元県民局長が公益通報をされたが、公益通報の判断を待たずに元県民局長を処分できないかという相談だったが、事実か)その日の相談であったかどうかは別にして、4月4日内部通報があった、でこれにもかかわらず処分ができるかという相談事項があったという、ちょっと時期は明確ではないです。そういう相談があったこと自体は事実ですね。
(その時に法的には問題はないという見解を出しているが事実か)結論としては、そういう回答はしております。
(どういった資料に基づいて、法的には問題ないという見解を出したのか)資料というよりも、通報があったのが4月4日ですよね。当時、懲戒処分の対象になるのは、3月の文書の配布行為なんです。だから、3月の文書の配布行為が懲戒自由になるかどうかの問題ですので。その後に内部通報があったにしても、3月の行為の評価が変わるものではないと、あくまで懲戒処分の対象は3月の配布行為だという点で、その4月の行為によって影響を受けないという趣旨での回答をしております。
内部通告があったと認められる行為があったのは4月に入ったからなので、3月の行為は内部通告の一部とは認められず、「懲戒処分の対象」となる、ということでしょうか?
(マスコミなど外部に文書を配布した時点で、外部への公益通報と世間では言われているが、「外部への公益通報」という点は検討したのか)そのときかと言われると、どの時点でwというのははっきりとはwわからないのですが、
(法的には問題ないということを出した時なんですが)まず4月の通報で3月の行為は影響ないという点。それから3月の行為は、公益通報者保護法で言う不利益取り扱いが禁止される通報には当たらないということでの処分は可能だという結論になります。
元県民局長が3月にマスコミなどに文書を配布した件について、4月の時点では、藤原正広弁護士は「不利益取り扱いが禁止される通報には当たらない」と考えていたようです。(つまり不利益な取り扱いをしてOK!という結論に達したってこと?)
(元県民局長は、4月1日に内部告発文書を精査してほしい旨を発言していた。3月27日に公益通報委員の片山副知事に真実を調べてほしいと言っていたが、このことについて人事課から説明があったか)はっきりとその文言であったかは別ですが、元局長さんが、あの弁明がどういうものなのかということは、説明を受けております。副知事が云々とかいう話はちょっと記憶はそこはないですが、元局長の弁明内容がおおむねこういうことだということについては説明を受けております。
元県民局長が4月1日に「内部告発文書を精査してほしい」と言っていて、3月中に公益通報委員の片山副知事に真実の追及をお願いしているのであれば、3月の文書配布は「公益通報」だったんじゃないか、と思えますが・・・”(-“”-)”
(その説明を受けた上で不処分から保護される公益通報にあたらないという判断をしたのか)そういうことです。
(今振り返って、4月17日の保護される公益通報者見解にあたらないという間違いはないと言えるか)あくまで文章に書かれた内容について判断しておりますので、まw、その後出てきた話は、文書に書かれてない事実だという風に、私としては認識しておりますので、文書の内容だけ見れば、それが真実相当性があるかということになればそこは否定されるという風に判断しております。
藤原正広弁護士は、自身で調査をするのではなく、人事部からの「文書」に書かれたことのみで判断をしている、ということのようですね。
人事部が、藤原正広弁護士が「保護される公益通報にあたらない」と判断できるような情報しか、藤原正広弁護士に渡していなかった可能性がありますね。
「居酒屋の噂話」発言について
(5月2日の疑惑の当事者の総務部長が委員長をしていたことについて)公儀委員会でしたっけ。その委員会のことは私は何も、どういう組織というか、構成員なるかというのは存じ上げていないんです。
(「居酒屋で単なる聞いた噂話を聞いて作成した文書は、内容が真実と信じる相当な理由にならず、告発者の利益を守る対象でない」との意見を出したことについて)その表現の通りであったかはあれですが、その趣旨の説明はしていると思います。
(居酒屋で聞いた意見は情報源にならない、の趣旨は?)一般的には居酒屋ですのでお酒を飲みながらという話になれば、そこに真実性が担保されているかということになると、そこは疑問を抱かざるを得ないと思いますが。十分な情報源からの情報取得ということにはならないと考えております。
「居酒屋で聞いたような話は何の情報源にもならない」から、居酒屋であることないこと話してもOKなのか・・・。
藤原正広弁護士は告発文書すべてに目を通したのか
(告発文書すべてを見たのか)人事課から文書は頂いております。
(いつその文書は藤原弁護士のもとに行ったのか)4月の中旬だったと思います。最初の相談の段階では文書は頂けていなかった。
公益通報の対象となるかもしれないけれど処分は可能?
(4月17日に公益通報の対象となるかもしれないけれども処分はできないかという相談があったが、その時には問題ないという見解だった?)日付はっきりしないですが、そうです。
(「法的に可能だ」と言った?)趣旨としてはそういう趣旨の説明をしているはずです。(「居酒屋の噂話」は場所よりも誰から聞いたかが問題では?)前提は噂話だというところですし、それが居酒屋だということになれば、お酒の勢いがついてさらに膨らんでいくと考えております。
居酒屋で話していたことは、全部噂話!前提は噂話!!
第3者委員会設置について
3月24日に人事部が第3者委員会の設置を検討しましたが、即白紙になり、内部告発者を探すことになりました。
藤原正広は平成15年から信用保証協会の顧問弁護士をしていた
藤原正広弁護士は、兵庫県の信用保証協会の顧問弁護士をしています。
藤原正広弁護士は、兵庫県と利害関係にあることから、斎藤知事に有利になるような法的なアドバイスをしていたのでは?と疑惑がもたれています。
(5月20日に藤原正広弁護士が、兵庫県と利害関係にある県の信用保証協会の顧問弁護士であるという報道が流れたが、信用保証協会の顧問をされているということで間違いないか)間違いございません。
(その顧問はいつからされているのでしょうか)平成15年だと思います。
藤原正広弁護士が、信用保証協会の顧問弁護士をしていたのは、平成15年(2003年)から。
20年以上、信用保証協会の顧問弁護士をしていたことになります。
片山元副知事が信用保証協会の元理事長と知っていた?
斎藤知事のパワハラ問題を受け、突如、副知事の片山さんが退任しました。
片山さんは、2021年4月から信用保証協会の理事長を務めています。
(片山元副知事が信用保証協会の副理事をしていたというのは、当然知っているということでよろしいですね)いや、これがあの、実際に事件をやっているのが私ではないものですので、後になってw片山さんがやっていた時期があったというのを知ったということです。
(後になってというのはいつ?)退任されるとかという話が出てきて、片山さんの経歴がこういう人だったと新聞報道があって、あwああそうだったんだと、そういう時期があったんだなwという認識をしたのが事実ですね。
(それは令和3年の8月から9月にかけての時期ということですね)いやいや、今年副知事を退任されるにあたって片山さんの話がニュースにでて、どういう経歴の人だというのがw出た中で、ああそういうことがあったのかというに分かる
(それ本当ですか。本当に知ったのはこの7月ですか。)特に理事長が誰というイメージがないんですね。それよりもあの、案件ごとの依頼を受けていますので、案件の委託の申込者とか債務者の名前であれば印象はあるんですけど。弁護士の立場で理事長と話をすることはほとんどないんです。
(信用保証協会からの案件の書類には理事長のサインはない?)書類は見てると思うんですけど、特に意識はないというのが実態で。
藤原正広弁護士は、片山元副知事が、信用保証協会の理事長を務めていたことは知らなかったようですね。
告発文書の中に信用保証協会が出てきたことについて
告発文書の中には、藤原正広弁護士が顧問弁護士を務める信用保証協会についての内容も出てきていました。
理事長(片山元副知事)が、パーティー券の販売で商工会議所に圧力をかけたという内容です。片山元副知事は、告発内容について「事実ではない」と否定しています。
文書問題の指揮を執っているのが片山副知事だと知っていた?
(理事長が誰であったかわからないという話だったが、今回県庁内でこの文書問題が起こった時の、陣頭指揮を執っているのが片山元副知事であったということは知っていた?)いや、私は人事課の人としか話をしていないので、その上がどうなっているかというのは存じ上げないです。
(片山さんが今回の問題の総指揮者と知ったのはいつ?)総指揮者であったという認識は、いや、今もないです。いろいろ報道はありますけど、直接県の方から聞いた記憶はないです。
元局長処分の4つの理由を書いたのは誰?
(懲戒免職の処分で弁護士意見を求められたときに4つの指針があって、誹謗中傷の文書を公表する行為と人事データへの不正アクセス、職務専念義務違反とハラスメント、これについて処分理由としてのコメントですけど、これはあなたが書いたものなんですか)懲戒免職ではないですよね、これ。
(懲戒処分ですね、失礼しました。懲戒処分とするときの報告書はあなたが書かれたんですか)ちょちょちょっとどういう文書なのかがわからないので。
(具体的に言います。文章を10人に配ってマスコミがいたことは、報道してほしいとしか考えられないと記載がありますが、これはあなたが書かれたんですか)書いたかどうかと言われると、ちょっとその文章がないのでわからないんですが、そういう見解を述べたことはあると思います。口頭であったのか、文章であったのかという点は記憶にないです。
(なぜ、報道してほしいとしか考えられない、と考えたのですか)いやあのそれはマスコミから広がるだろうということで普通に考えればなると思いますが。
(実際のところがマスコミから漏れることはありませんでした。実際のところ、マスコミは知事が自ら発言されるまで一切漏らしていないのが事実。これは間違いであったと認めるか。)マスコミは調査の上でいずれかのタイミングで出す可能性はあったとも思います。ただそれが知事の記者会見ですか。それが知事のあの記者会見ですか、それが先になったということだと思ってます。
「客観性」について
薄ら笑いの理由は?
百条委員会の藤原正広弁護士は、パーテーションの中で話していました。
顔が見えないのでどんな表情をしているかはわかりませんが、時々笑いながら話をしているのが印象的でした。
XやYouTubeのコメント欄では
など、批判的な意見が多いです。
藤原正広弁護士は、なぜ笑っていたのでしょうか。
一般に、証人尋問等のような場で笑うのには次のような要因があるようです。
百条委員会の藤原正広弁護士の答弁を見ていると、「あらかじめ用意していた質問の答え」は、笑わずスムーズに答えています。
一方で、
- 相手の質問の意図がわかりにくかったとき
- 同じことを繰り返し説明するとき
- 今思い出したことを発言するとき
に笑いながら回答しているようです。
アドリブ的に話すときには、笑ってしまうのでしょうか。
性格というよりも、話し方の癖なのかな、と感じました。