2024年パリオリンピックで「女子ボクシング」に出場しているリン・ユーチン(ユーチュン)さん。
リン・ユーチンさんは、台湾出身の「女性」ですが、IBAは「生物学的男性」と主張しています。
リン・ユーチンさんは、トランスジェンダーや「元男性」とは事情が違うようです。
2020年東京オリンピックにも「女性」として出場していました。
男性疑惑のある女子ボクシング選手リン・ユーチンさんについてまとめました。
【顔画像】リン・ユーチンは何者?Wiki風プロフィール
パリ五輪「女子ボクシング」台湾代表で女子57キロ級で優勝したリン・ユーチンさん。どんな人なのでしょうか。
- 名前:林 郁婷
- 読み方:リン・ユーチン(ユーチュン)
- 生年月日:1995年12月13日
- 年齢:28歳
- 身長:175cm
- 出身:台湾新北市
- 国籍:中国(台湾)
- 性別:女性(生物学的には男性?)
- 種目:ボクシング女子57キロ級
【経歴】元から「女子ボクシング」の選手だった!
リン・ユーチン(ユーチュン)さんは、2013年から「女子ボクシング」の世界大会に出場しています。
リン・ユーチンさんの経歴はこちら!
リン・ユーチンのボクシング歴(世界大会出場)
- 2013年世界ユース女子ボクシング選手権51キロ級:優勝
- 2018年世界女子ボクシング選手権54キロ級:優勝
- 2019年世界女子ボクシング選手権57キロ級:準優勝
- 2021年東京五輪女子ボクシング57キロ級:ベスト16
- 2022年世界女子ボクシング選手権57キロ級:優勝
- 2023年世界女子ボクシング選手権57キロ級:3位←メダルはく奪
リン・ユーチンさんは、兄と見た「はじめの一歩」のアニメに影響され、12歳の時にボクシングを始めます。
17歳で女子ボクシング選手として世界大会デビューをし、数々のメダルを獲得しています!
しかし、2023年の世界選手権で豪メダルを取ったのち、検査で「性別学的男性」であることが明らかに。銅メダルをはく奪されています。
リン・ユーチンさんは、2020年東京オリンピックにも出場しており、今回は2度目のオリンピック出場です。
リン・ユーチンは「トランス女性」ではない?
台湾代表のリン・ユーチンさん。
台湾では人気の「女子ボクシング」の選手です。
生物学的には「男性」?
2023年の世界選手権で「性別適性検査」に合格せず、「生物学的男性」であるとされ、メダルをはく奪されています。
これに対してリン・ユーチンさんは、「出生証明書」を提出し、「生物学的女性である」と主張。また、大会前に「男性ホルモン剤」を飲んでいたと主張しています。
国際ボクシング協会(IBA)主催の昨年世界選手権でDNA検査を実施。ウマル・クレムリョフ会長は「彼ら(イマネ・ケリフ選手とリン・ユーチン選手)はXY染色体を持っていることが証明されたため、除外された」と明かしたという。IBAは同紙に対し「包括的な検討の結果、この決定を下し、競技の公平性と完全性を維持することを意図していた」と語っている。 -THE ANSERよりー
国際ボクシング協会(IBA)の検査では、「染色体検査で男性」とされていますね。
XY染色体をもっていたのが事実ならば、男性ホルモン剤は関係なく「生物学的に男性」ですよね・・・。
IBAが通常では行わない「染色体検査」を行ったことに対して、リン・ユーチンさんのファンの多い台湾では、不満が広がっているようです。
「女性」として生まれ、「女性」として育った
2023年の世界選手権メダルはく奪後に「出生証明書」や他の検査結果などをもって「生物学的女性」であると主張したリン・ユーチンさん。
しかしながら、ごく一部の人は生まれたときには男性ホルモンが弱く「女性」の特徴を持って生まれ、成長するにしたがって「男性」の特徴が出てくる人もいるようです。「出生証明書」は、あまりあてにならなそうですね。
リン・ユーチンさん自身は、「女性」として生まれ、「女性」のIDカードを持ち、「女性」として育ったと主張しています。
台湾では、リン・ユーチンさんの周囲の人も、リン・ユーチンさんを女性と信じていました。
また、IBAの検査結果公表後の現在も、台湾の人々は、リン・ユーチンさんは「女性」であると考えています。
性分化疾患か
XY染色体をもちながら、「女性」として生まれ「女性」として育ったリン・ユーチンさんは、性分化疾患なのではないか、と言われています。
ただし、公式に「性分化疾患である」という報道はありません。
性分化疾患では、「XY染色体をもちながらも、発達の過程で男性ホルモンが十分に分泌されず、体が女性化した」と考えられるようです。
実際に「男性的特徴」はあるの?
実際に、リン・ユーチンさんに成長に伴って「男性的特徴」が現れていたのかは明らかとなっていません。
リン・ユーチンさんは、自身を「トランス女性」とは思っておらず、「女性」と思っているため、「トランスジェンダー」や「元男性」といった言葉には当てはまらないようです。
リン・ユーチンは女性用品を使用
インスタでは、誕生日前にリン・ユーチンさんがプレゼントの「女性用品(生理用品)」を持って写っている写真がありました。
誕生日前に毎日からサプライズギフトボックスを受け取った
驚きだ。 毎日の女の子に毎月のマストなものを提供してくれてありがとう
女の子はみんな同じ気持ちだと信じて
今月のこの時間はなかなか退屈だ。 世界の世界
でも、毎日の衛生用パッドはすごい。 快適な人たち2023年12月 インスタより
毎月の月経があり、女性用品を使用しているならば、「体も女性」と言えますね。
生物学的男性なのに「女子ボクシング」出場はなぜ?
リン・ユーチンさんが、2023年の世界選手権で「女性ではない」ことを理由に女子ボクシング失格なのに、パリ五輪では出場できるのはなぜなのでしょうか。
五輪は「寛容性」が大事
リン・ユーチンさんは、世界選手権の後の2023年杭州アジア大会に「女性選手」として出場し、優勝。パリ五輪の出場権を得ました。
世界選手権を主宰しているのは国際ボクシング協会(IBA)ですが、五輪ボクシングの主催はIOCです。
IBAはガバナンス問題と一連の審判スキャンダルをめぐる長年の問題のため、パリ五輪のボクシング運営を禁止されている。記事では「つまり、パリ五輪のボクシングは現在、IBAよりも緩いルールを持つIOCのパリ2024ボクシングユニットの管轄下で運営されている」と指摘した。 -THE ANSWERよりー
IOCの方が基準が緩いため、世界選手権で「生物学的男性」とされてしまった後でも、「女性」として出場できたようです。
パスポートは「女性」
IOCは、オリンピックに出場する選手の性別について「パスポートの性別」を基準としていることを公表しています。
リン・ユーチンさんの女子ボクシング出場について、IOCは「寛容性」と「パスポート上の性別」を強調!
「トランス女性?」のイマネ・ケリフさん(アルジェリア)と共に、リン・ユーチンさんのパリ五輪「女子ボクシング」出場を許可しています。
しかしながら、パスポートの性別は、国次第なところもありますよね。
パスポートの性別で、男性でも女子競技に出られるのならば、今後「パスポートの性別が女性」の男性アスリートの恣意的な誕生も否定できません。
リン・ユーチンはそもそも女性
IOCの「寛容」な態度により、五輪出場がかなったといわれるリン・ユーチンさん。
しかしながら、台湾をはじめとするボクシング界では、「リン・ユーチンはそもそも女性」「イマネ・ケリフと一緒にしないでほしい」という意見が広がっています。
IBAの検査は信用できない
そもそもIOCは、IBAの検査結果は信用できないと考えているようです。
というのも、IBAはロシアに近い組織。
IBAがロシア側に不都合な人物をつぶすために、普段は行わないDNA検査を行ったと、IOC側は考えているようです。