2024年10月16日に公開されたSnow Manの「songs on rays teaser」。
不適切な映像があったとして翌日公開停止になっています。
中国で問題となった「刀」のシーンを見てみると、はっきりと「岡村寧次(やすじ)」の文字が!
問題の「刀」の画像や、「中国侵略の刀」を用いた理由、中国での声をまとめました。
Snow Manの新曲PVが中国の歴史理解に欠けるとして炎上→公開停止に
Snow Manの4thAlbum「RAYS」のティザームービーが、2024年10月16日に公開されました。
しかし、中国のSNS微博(ウェイボー)で、「刀」に「岡村寧次」の名前があることが話題に。
「映像が不適切」と炎上しました。
10月17日に、SnowManの公式Xが謝罪文を出し、ティザームービーは公開停止となりました。
【画像】炎上の理由は「刀」の「岡村寧次」の文字
中国で炎上したのは、「RAYS」のアルバム曲として収録されていた「KATANA」の動画の一部。
刀に「岡村寧次」という人物の名前が刻まれていたことが原因でした。
刀の画像
実際の画像がこちら!
暗い画面に「刀」のみが映されます。
文字は意外とはっきりしていますね。
2文字目は「村」であることが読み取れますが、旧字のためか、詳しい人でなければ、「岡村寧次」と読み取ることは難しそうです。
歌詞と「刀」の関係
「KATANA」のPVなので、岡村寧次の刀が映る前後では、歌が流れています。
問題の「刀」のシーンは2つありました。
「KATANA」の歌詞とともに紹介します。
「刀のシーン」の前の歌詞はこんな感じでした。
この後、戦火の中にたたずむ人の影の映像が流れます。
そして、1つ目の「刀」のシーンが2秒ほど流れます。
その後、画面が血しぶきのような映像に切り替わります。
そして、直後にもう一度先ほどの刀が、また3秒ほど映ります。
問題の「刀の文字」もかなりアップで出てきます。
動画を停止しなくても読み取れそうです。
なぜ岡村寧次?歌詞と「刀」の意図とは?
なぜ、問題のPVに「岡村寧次の刀」が用いられたのでしょうか。
日本刀なら、日本にいっぱいあるのに、不思議ですよね。
「岡村寧次(やすじ)」は、日本の陸軍軍人。
太平洋戦争では、中国侵略時の総司令官を務めています。
「岡村寧次の刀」を認識した後に、歌詞を見ると
「岡村寧次の刀」に対する中国の反応
中国のSNSでは、Snow ManのPVに使われた「岡村寧次の刀」にたいして、どんな反応があったのでしょうか。
中国のSNS微博(ウェイボー)での反応を、日本語訳にしてまとめました。
政治とPVは切り離してほしい
日中戦争の歴史を理解し、エンターテイメントと歴史問題を切り離してほしいという意見が多かったです。
日本と中国では、歴史認識が違うという問題もあるので難しいですね。
日本人的には、政治的・歴史的な意図は感じない映像です。
しかし、「燃え盛れ 紅く染まる糸 突き進め この身 朽ち果てるまで」の歌詞の背景に、この人物の刀の映像を流したことは、日本軍の侵略にあった中国人にとっては大変に不快だったことでしょう。
世界に進出するアーティストとなると、今後、他国での歴史認識の違いについて、より慎重に対処しなくてはならなくなりますね。
PVの映像で傷ついていることをわかってほしい
日本では、「岡村寧次(やすじ)」という人物は、メジャーな人物ではなく、今回の騒動でも「誰???」となった人も多いと思います。
小学校・中学校の社会科(歴史)では習わない人物ですよね。
しかしながら、岡村寧次は、日本軍が中国侵略をした際に、日本軍の総司令官を務めた人物。
中国人としては、「日本軍の侵略を美化した映像」ととらえられたのかもしれません。